AMPが先か、構造化データが先か?

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自サイトではレスポンシブウェブデザインやHTTPSには対応しているものの、新しい技術である「AMP化」や「構造化データ」には対応していないため、今年はこの二つに対応しようと取り組んでいます。

そこで、ざっくりテストしてみたのですが、AMP化についてはルーチン化された単純作業が多いため、比較的取り掛かりやすいのですが、構造化データはページごとに個別の対応が必要になるため、かなり時間がかかる印象を感じました。

そのため、まずはサイトをAMPに対応しつつ、AMPへの対応が終わったら構造化データ化に着手するのが最善と思います。

そもそも、このAMPと構造化データの違いについてですが、AMPについてはモバイル環境での高速化のための技術であり、一方の構造化データについてはセマンティックウェブの仕組みであるため、根本的には全く違う技術になります。

AMPはGoogleのサーバーを使用することに加え、ランディングページをキャッシュで表示させるため、モバイル環境でも高速なウェブ表示が可能になる技術です。

一方、構造化データについては、セマンティックにコンテンツの意味を伝えるものになります。

例えば、チーズケーキの記事を公開した際、それがチーズケーキのレシピを意味するものなのか、喫茶店でのメニューを意味するものか、あるいはお取り寄せグルメの商品を意味するものか、検索エンジンが判断できないわけではないとは思いますが、判断がしにくいです。

その際、「レシピ」の構造化データを取り入れると、明確に一義的に「レシピ」のコンテンツであることを訪問者に伝えることができるメリットがあります。

どちらかといえば、AMPよりも構造化データの方が重要度が高い気もしますが、最近ではどちらもマストSEOの必須の要素であるため、両方に対応しておくとよいでしょう。

また、実際に書く際の順序はどちらが先かについてですが、某大手サイトのHTMLソースを確認してみると、「構造化データのjson」→「amp-customのCSS」→「styleのボイラープレート」→「ampの定型文」の順序になっていました。

そのため、構造化データについてはAMPよりも前に記載しておくことをおすすめします。