HTMLタグを手打ちしている場合、テキストエディタのみではフォルダ内のファイルを一括で置換するようなことは難しく、また文字コードを一括で変更するなども困難です。
その点、ホームページ作成ソフトのDreamweaverなどを使用すれば、パソコン上で直感的に作業できるため、効率的ではありますが、条件を指定した上での分岐処理など、より複雑なプログラミング的な操作はDreamweaverでも困難な傾向があります。
このような場合、人気プログラミング言語のPythonを使用すれば、パソコン上のホームページファイルに対して様々な操作ができて便利です。
特に、PythonのライブラリにBeautifulSoupやosがありますが、パソコン上のHTMLファイルを読み取り、解析し、修正し、再度保存するといった一連の操作を自動化することが可能となります。
Pythonといえば、ウェブスクレイピング的な操作をするプログラミング言語と思われていますが、そのスクレイピングは、Web上だけではなく、パソコン上のファイルでも可能なのです。
このPythonには、以下のようなライブラリやモジュールがあり、ホームページの作成と親和性が高いです。
■re
正規表現を扱うためのモジュールです。正規表現で特定のパターンに一致する文字列を検索したり、置換したりできます
■os
ファイルやディレクトリの操作、パスの操作、プロセス管理など、osの名前どおり、オペレーティングシステムレベルのタスクを実行するためのモジュールです。
■shutil
ファイルやディレクトリのコピー、あるいは移動や削除などのファイル操作ができます。
■glob
ディレクトリのワイルドカード検索を行うためのモジュールです。
■codecs
文字コードを変換する際に使用すると便利です。このモジュールを使うことで特定のエンコーディングでファイルを読み書きしたり、文字コードを変換したりできます。
■BeautifulSoup
HTMLやXMLのパースや操作、スクレイピングを行うためのライブラリです。HTMLファイルの中身を操作する際に使用すると便利です。
これらのライブラリを使いこなすことができれば、HTMLタグを手打ちしてホームページを作成しているユーザーにとって、強力なツールとなり得ます。
JavaScriptと比較しても、Pythonは初心者の方でも比較的、わかりやすいプログラミング言語となっているため、HTMLやCSSの次は、Pythonの習得に取り組んでみてはいかがかと思います。